飯田線について、こんなことを考えてみました。
概要
飯田市を中心とする南信州地域にとって公共交通機関はJR東海の飯田線以外になく、特に、南信州側から静岡県、愛知県に向かう山間地域にとっては生命線とも言える。存続は当然であるし、むしろ、積極的な活用が、沿線村々の活性にも結び付くと考えられる。中日新聞によれば、
【長野】
飯田線将来も存続 リニア計画でJR東海側が明示
2011年6月25日
JR東海との懇談後、取材に応じる白鳥孝伊那市長=伊那市内で
リニア中央新幹線計画で24日、伊那市で行われたJR東海と上伊那地域の首長らとの意見交換。白鳥孝市長は中南信地域の5つの期成同盟会の代表者とJR東海、県が県内の交通問題について話し合う場の設置を提案した。中間駅の位置に関する発言はなかったものの、JR東海は将来的にも飯田線を存続させる考えを明らかにした。
意見交換には、白鳥市長や杉本幸治駒ケ根市長ら17人、JR東海は宇野護東海道新幹線21世紀対策本部長らが出席した。
白鳥市長は会合後に「今後も話し合う場を設けてほしいと要望し、JRや県から前向きな回答を得た」と説明。「これまでは各期成同盟会単位で進んできたが、新たな話し合いの場ができれば県全体で課題に対処できる」と述べた。
飯田線に関しては「JR東海からは絶対に存続させるという話があった。利便性向上に向けて取り組む考えも聞くことができてとてもうれしかった」と評価。中間駅については、中央自動車道も含めアクセスしやすい場所への設置を求めたという。
宇野本部長は「ダイヤや中央東線との接続など飯田線に関する話が多かった。高速、複線化などハード面での大幅な改良は難しいが、可能な事は対処していきたいと答えた」と述べた。
県交通政策課の小林透課長は話し合いの場について「どういう枠組みにしていくか今後調整したい」と語った。
とあり、JR東海も積極性を示されている。
そこで、MESとしても、いくつかの提案をしてみたい。
提案
ヨーロッパの観光国、スイスの鉄道はテレビの情報番組等で見る限り、ほとんどが単線で、そのスピードもゆったりだ。その映像を飯田線に置き換えれば、外の風景こそ違え、鉄道の楽しみ方は、映像を見るようだ。今まで鉄道は、スピード、時間等が要求されてきたが、鉄道を楽しむというコンセプトに立てば、飯田線は最適な鉄道といえる。
1、トロッコ電車で楽しむおきよめの湯足湯でポカポカトロッコ電車
過去、トロッコ電車が飯田線を走り、観光客を楽しませたが、今は走っていない。
このトロッコ電車に足湯セットを積み込み、おきよめの湯始め、南信州各村の湯を楽しんでもらおうという企画。
沿線風景を眺めながら、ぽかぽか足湯を楽しみ、小和田駅など全国的にも知られた秘境駅スポットなどで、地元特産品の駅販売(道の駅ではなく、鉄道の駅で)を楽しんでもらう。継続の電車を走らせることができるなら、あるいは、当該駅での停車時間がとれるなら、例えば、大嵐駅から富山村散策などのプランも採用し、沿線認知に努める。
2、海のクルーズに見立て、陸のクルーズ飯田線を楽しむ
海のクルーズでは、高額であれ、楽しむ観光客も多いとか。かのオリエント急行を想像してみてほしい。また、テレビなどの鉄道番組を見ても同様の、内容で鉄道を楽しむ映像が流され、誘いをかけている。飯田線でも、という提案だが、この提案は将来的な企画提案。スローライフな時の過ごし方を考えた場合、豊橋起点で飯田まで6,7時間かけて陸のクルーズを楽しむというもの。そのため、車中では地の食材を高級レストラン仕立てで提供し、また、トロッコ電車同様、鉄道の駅販売と沿線ミ二ツア(観光タクシー仕立て)などを盛り込んでいく。*電車は、レトロな雰囲気を持つ電車利用で、内装は豪華仕様)。足湯の組み合わせも考えられる。
展開
時期や電車運行は、随時となるが、これだけで営業利益は上がらないと思う。しかし、沿線と飯田線認知を高めるPR効果は高いと考えられる。
(黒田記)
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